体重計にそっと乗せて、体重を記録する高齢の猫 記録して 変化に気づく
同じ条件で定期的に測って記録。体重の変化は、早く気づけるほど手が打てます。

抱き上げたら、前より軽くなった気がする。背骨や腰の骨が目立つようになった——。 加齢でゆるやかに体重が落ちることはありますが、体重の減少は、体からの大切なサインのことがあります。とくにしっかり食べているのにやせていくときは、栄養をうまく使えない・代謝が高まる病気が隠れていることがあり、代表的なものに猫の甲状腺の病気や糖尿病などがあります。

この記事では、体重減少の背景に隠れやすいことと、おうちでの見守り、受診の目安を整理します。

食べているのにやせる、体重が続けて減っていく、水をたくさん飲む・おしっこが増えるのをともなう——こうしたときは注意が必要です。 数週間〜数か月のうちに続けて減っている、あるいは見た目に分かるほどやせてきた(目安として体重の5%以上)ときは、「年のせい」と様子を見すぎず、早めにかかりつけの動物病院にご相談ください。急な減りや、元気・食欲の低下をともなうときはとくに早めに。

体重が減る背景に、隠れやすいこと

「食べないでやせる」のか、「食べてもやせる」のかで、考えられることが変わってきます一般的な考え方。「食べないでやせる」ときは口や歯の痛み・体調不良で食欲そのものが落ちていることが多く、「食べてもやせる」ときは栄養をうまく使えない・代謝が高まる病気が隠れていることがあります。

  • 口や歯の痛み——食べたいのに、噛むと痛くて食べきれないことがあります。
  • 消化・吸収の問題——食べたものをうまく栄養にできていないことがあります。
  • 内臓やホルモンの病気、腫瘍(できもの)——腎臓・肝臓・甲状腺・糖尿病などのほか、ときに腫瘍(できもの)が背景にあることもあります。

おうちでできる、見守りと支え

  • 体重を定期的に測って記録する——同じ条件(同じ体重計・タイミング)で。小型の子は、抱っこして一緒に量り差し引く方法も。
  • 食べやすくする工夫——食欲が落ちてきたときの工夫や、水分をとる工夫もあわせてどうぞ。
  • 変化をメモして受診時に伝える——いつから・どれくらい減ったか、食欲や便の様子もあわせて。

自己判断で栄養やサプリを足す前に、まず「なぜやせているのか」を確認することが大切です。 療法食を食べている子は、勝手に変えずにかかりつけの獣医師に相談してください。

受診の目安

  • 体重が続けて減っている
  • しっかり食べているのにやせる
  • 水をたくさん飲む・おしっこが増えた
  • 元気や食欲も落ちてきた
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療方針、特定の商品・お薬をおすすめするものではありません。 症状やその原因、対応は一頭ずつ異なります。愛犬・愛猫の体調については、必ずかかりつけの動物病院にご相談ください。

この記事について

本記事は、高齢の犬・猫のケアに関する一般的な獣医学の知見をもとに、獣医師が構成しています。特定の研究・商品・お薬を推奨するものではありません。

※記載の内容は、獣医療の進歩により今後アップデートされる可能性があります。

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