縁を低くして入りやすくしたトイレと、そばに置いた常夜灯 縁を低く・入りやすく
入りやすいトイレと、夜の明かり。環境を整えると、失敗はぐっと減ります。

今まではちゃんとできていたのに、トイレを失敗するようになった——。がっかりしたり、心配になったりしますよね。 でも、これは年齢による変化のこともあれば、病気のサインのこともあります。そして何より大切なのは、その子を責めないことです。わざとではありません。

この記事では、責めずにできるおうちの工夫と、病気が隠れていないか見分ける受診の目安を整理します。

急に水をたくさん飲むようになった・おしっこの量が増えた、逆におしっこが出ない・少ない・血が混じる——こうした変化は病気のサインのことがあります。 とくにおしっこが出ない・出にくいのは、オスの猫で尿の通り道が詰まる「尿道閉塞」のことがあり、半日〜1日でも命に関わる緊急事態です。すぐに受診してください。一方、水をたくさん飲む・量が増えるほうは、腎臓の病気や糖尿病、ホルモンの病気などで見られ、早めの検査で見つけたいサインです。気になる変化があれば、早めにかかりつけの動物病院にご相談ください。

なぜ、失敗が増えるの?

  • 足腰が弱り、トイレまで間に合わない足腰の支え方もあわせてどうぞ)
  • 認知機能の低下——トイレの場所が分からなくなることがあります(認知症のおうちケア
  • 我慢する力の低下——高齢になると、ためておく力が弱まることがあります。
  • おしっこが増える病気——多尿の背景に体の不調が隠れていることがあります一般的な考え方

おうちでできる、責めない工夫

  • トイレを増やす・近くに置く——よくいる場所の近くに、行きやすいトイレを複数。
  • 入りやすくする——縁の低いトイレにして、またぎやすく。足元は滑らないように。
  • 夜は明かりを——暗くて迷う子には、足元を照らす常夜灯が助けになります。
  • オムツは正しく使う——長時間つけっぱなしにせず、こまめに替えます。つけている部分は拭いて清潔と乾燥を保ち、赤み・かぶれ・脱毛が出たら使い方を見直し、悪化するなら受診を。締め付けすぎないことも大切です。
  • お尻まわりのケアと掃除——皮膚を清潔に。においが残ると同じ場所でしがちなので、しっかり掃除を。
  • 叱らない——叱ると、隠れてするようになったり不安が強まることがあります。

こんなときは、受診を

  • 水をたくさん飲む・おしっこが増えた(多飲多尿)
  • 血尿、何度も行くのに少ししか出ない、まったく出ない(緊急のことがあります)
  • 急に失禁するようになった/痛がる様子がある
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療方針、特定の商品・お薬をおすすめするものではありません。 症状やその原因、対応は一頭ずつ異なります。愛犬・愛猫の体調については、必ずかかりつけの動物病院にご相談ください。

この記事について

本記事は、高齢の犬・猫のケアに関する一般的な獣医学の知見をもとに、獣医師が構成しています。特定の研究・商品・お薬を推奨するものではありません。

※記載の内容は、獣医療の進歩により今後アップデートされる可能性があります。

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